土地の方角は南向きが人気?方角ごとの家の間取りは?

こんにちは^^

今回は家を建てる上で必要不可欠な「土地」についてのお話です。

土地を購入される際に、土地の方角について気になる方は多いと思います。

(※ここでいう土地の方角は、道路の接している方角です)

そして一般的に「南向きの土地がいい」と思われがちですが、本当にそうでしょうか?

結論から言うと、私個人の考えでは土地の方角だけで良し悪しは分からないと思っているので、ここでは様々な方面から各土地の方角のポイントを見ていきたいと思います。

何だかんだで一番気になる?土地の方角別の価格

住宅や土地は、多くの人にとって一生に一度の買い物になると思うので、多少なりとも金額は決め手の一つになりがちですよね。

そこで、土地の方角による価格差ってどれくらいあるのでしょうか?

一般的に陽当たりがいいとされる南向きが一番高くなります。

方角以外が同じような条件であれば、土地の価格は

南向き > 東向き ≒ 西向き > 北向き

となることが多いようです。

さらに、道路が2方向に面している土地(角地)は価値があがるので、南東の角地はさらに金額が高くなると考えていいでしょう。

土地の方角によって外観って変わるの??

続いて、土地の外観についてです。

家づくりをする上で、「こんなおうちにしたい!」と様々なイメージを描いている方も多くいると思います。

そのイメージがもしかしたら、土地の方角によっては思い通りにならないかもしれません。

大きな窓で開放的な南側と小さな窓でデザインする北側

人の目に一番つきやすいのは、道路の接している方角の外観だと思います。

それ故に、土地の方角がマイホームの顔とも言えるかもしれません。

そして外観のイメージを作る要素の一つとして「窓」があると思います。

下の2つの画像をご覧ください。

左側が南側道路、右が北側道路をイメージしたボックスタイプのおうちの外観です。

南・北外観イメージ

ご覧の通り、南側はLDK等の大きな部屋に日差しを取り込むために、どーんと大きな窓を設けます。

対して、北側は、水回り等のスペースが細々と配置されることが多いため、小さな窓をいくつか設けられます。

外観のイメージ、全然違いますよね??

もちろん、メーカーや建築士のテイストであったり、施主本人の希望によって、決してそれぞれを逆の方角でつくりだすことは不可能ではありません。

しかし、それによって間取りに無理が生じたり、陽当たりの良さが失われたりすることもあるかもしれません。

もし外観のイメージがあるのなら、各土地の方角の得手不得手として、土地選びの際から押さえておくといいかもしれませんね。

一番快適に過ごせる方角の間取りは??

さて、ようやく間取りについてです。

方角によって間取りも多少変わってきます。

大きな土地にゆとりを持って建てる場合はあまり影響しないと思うので、土地に対してあまりゆとりを持って建てられない場合に考えて頂きたいことです。

下の画像をご覧ください。

東西南北の各方向に道路付けした土地の、間取りのだいたいのゾーン分けです。

方角別間取り

実はデメリットもある南向きの土地

デメリット

間取りを考える上で、リビングなど家族が集う場所・長くいる場所は陽当たりの良い南側に、一時的にしか使わない水回りなどは北側に配置されることが一般的です。

上の間取りは、それに則ってざっくりとゾーンを分けたものですが、西・東・北向きの土地は玄関の向きが多少変わるぐらいでほとんど大差ありません。

しかし、南向きはどうでしょうか。

陽当たりのいいとされる南向きの土地は、ご覧の通り、玄関も南側に設置することになります。

そのため、実は他の方角の土地よりLDK等の部屋を南に向けられる範囲が少なくなるのです。

間口(道路に接している土地の長さ)の広い土地であれば特に問題ではないですが、間口が狭く奥行のあるような土地だと、南側をほとんど玄関にあてることになるので、せっかくの陽当たりの良さも台無しです。

デメリット

さらにもう一つ気になるのが、通行人の視線です。

陽当たりの良い南側には、もちろん大きな窓を設けて家の中にも陽をたくさん取り込みたいですよね?庭にはテラスを設けて、休日は家族でバーベーキューもいいかもしれません。

しかし、窓の先や庭の先がすぐ道路だったらどうでしょうか?

通行人の視線気になりませんか?

せっかく設けた大きな窓もカーテンを閉めっぱなし、素敵なテラスもほとんど使わずじまいになりかねません。

視線を気にせず過ごせるような、一工夫が必要となりそうです。

南以外の方角は陽当たりに少し工夫が必要

先程は南側の悪口いっぱいみたいになってしまいましたが、他の方角の土地で解決できるかというと、もちろんそうではありません。

南側を全面LDKにできたからといって、隣地との間隔が狭ければそもそも陽が入らないということもあり得るからです。

隣地との距離をとれない場合は、住宅の間取りを工夫して、吹抜けを取り入れたり2階リビングを検討してみたりすることも必要かもしれません。

さいごに

書いてみると、一般的にいいとされている南向きが実はよくない!みたいな感じになってしまいましたが、そうではありません。

土地から購入する場合は、どうしても土地の条件ばかりに目がいってしまいますが、「その土地で理想の間取りや生活は実現するか?」を考えて頂ければと思います。

100点の土地はそう見つかるものではないと思います。

マイナスに感じられるようなポイントを、ゼロ、さらにはプラスに変えるのがメーカーや工務店、建築士の仕事です。

80点、90点の土地が、間取りや設計でカバーして100点になれば最高じゃないですか??

これから土地を探そうとしている方、土地探しで苦労されている方にとって少しでも参考になれば幸いです。

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とりどりまどり