日本の古い住宅でよく見かけられる土間。近年ではSICなど土間収納のある住宅も多くなってきているかと思いますが、最近は広い土間空間のある住宅も流行しているようです。
家の中なのに土足で使える空間は、住む人次第で楽しみ方はたくさんあります。
今回はそんな土間をLDK空間に組み込んだ間取りです!
遊び心あふれる土間リビングのある家の間取り
今回は少し大きめの45坪の間取りです。
<ポイント>
(1) 広い土間の使い方
(2) 適材適所にあるたくさんの収納
(3) 扉のない子供室
(4) 空間を区切った主寝室
(1) 広い土間の使い方
今回は玄関から一枚扉を隔てて、LDKにつながる広い土間の空間をつくりました。
収納用の土間空間は、玄関を入って横に設けてあるため、この土間空間は楽しむためのスペース専用にできます。子供の遊び場であったり、アウトドア趣味用品を飾ったりお手入れしたり、ペットのお世話の場であったり、植物をたくさん置いてみたり・・・楽しみ方は人それぞれです。
LDK空間とつながっているので、屋内にいながら室内にいる時ほど気をつかわず作業でき、家族の気配も感じながら過ごせる快適な空間です。
(2) 適材適所にあるたくさんの収納
間取り図をパッと見ただけでも様々な場所にたくさんの収納があるのがお分かりいただけるかと思います。
大きな収納庫を一ヵ所に設置するのではなく、収納は適材適所に設けることが片付け上手のポイントです。
この中でも気に入っているのが、洗面所に入る前にあるクローゼットです。こちらは、普段よく着る服などを収納しておくためのスペースです。
クローゼットは各寝室にそれぞれ設けるのが一般的に多くみられると思いますが、主に生活するLDK空間に近い場所にあった方が便利じゃないでしょうか??
私は朝起きたら、まず顔を洗ったり朝ごはんを食べたりして、服を着替えるのは朝の準備の後半になることが多いので、2階にいちいち着替えに行くのは少し面倒だと感じてしまいます。
そのため、このように1階に普段着を収納しておくスペースがあることは、朝の忙しい時間には大助かりですし、普段の洗濯も収納のメインがこのクローゼットになれば2階に収納しに行く手間が省けます。(1階干しの派の方に限りますが・・・)
(3) 扉のない子供室
最近では子供の成長にあわせて壁を後からつくる 2ドア1ルーム が子供室のオーソドックスなスタイルになってきています。
ここでもその考え方で、最初はスペースだけ設けて壁も扉もない子供室としました。(破線は2部屋に分ける際の一例です)
子供の人数・性別・性格等に合わせて、将来的には完全に間仕切り壁+扉を設置したり、収納家具で仕切りだけ作ってあげたりと、自由な子供室を作れます。
共用のWICを設けてあるので、部屋を分ける際に収納の作り方で悩まず、柔軟な使い方ができるので、まだ将来計画の最中の方でも取り入れられる考え方です。
(4) 空間を区切った主寝室
皆さん夫婦の寝室はどのようにされていますか?一緒のベッドで寝るという方、それぞれ個室があるという方、これも人それぞれかと思います。
今回は部屋は一緒ですが、空間を分けた寝室です。
生活時間が異なる夫婦や、個人の時間を大切にしたい夫婦などはこのような形はどうでしょうか?お互いの気配を感じながら、それぞれの時間を楽しめる寝室になると思います。
まとめ
土間リビングのある家、いかがでしたか?自分ならどのように使うか、考えただけでもワクワクしますね。
今回は他の場所にボリュームをつけすぎて大きな坪数となりましたが、もっと小さな家でも取り入れられます。自由に使える空間なので、スペースに余裕のある方は間取りに取り入れてみてはいかがせしょうか?